ティルト・シフトレンズの使い所
PC Micro-Nikkor 85mm f/2.8D
「PC Micro-Nikkor 85mm f/2.8D」を直交式から平行式に改造したことで、ピント面の調節と歪みの補正が同時にできるようになりました。
「PhotoshopやLightroomで後処理できるからシフトレンズは要らない」という方もいるみたいですが、撮影時に追い込めるところまで追い込んでおいた方がやっぱり楽です。
大きなテーブルに料理がたくさん並ぶ会席料理の撮影時には特に重宝します。
会席料理の撮影での懸念点は2つ。
懸念1.手前の器から奥の器までしっかりピントを合わせたいのでf22とかf32まで絞りたくなるのですが、あまり絞りすぎると「小絞りボケ」という回折現象が発生して極端に画質を落としてしまいます。
懸念2.レンズの歪みを抑える為に中望遠レンズを使うのですが、中望遠レンズの圧縮効果にも限界がありどうしても奥の器が小さくすぼんで見えてしまう。
懸念1はティルト機構で解消できます。レンズ面を傾けることでf11くらいでも奥までピント深度を稼ぐことができます。
懸念2はシフト機構で解消できます。ボディのセンサー面を上へシフトさせることでテーブルの奥の方の器を大きく見せることができます。
直交式の場合はティルトでピント深度を優先させて、レンズ歪みはPhotoshopやLightroomで後処理することになってしまいます。平行式に改造することでピント深度問題もレンズ歪み問題も同時に解決できてしまうというわけです。
35mmサイズ用ティルト・シフトレンズにも限界がありそうです。
ティルトでピント深度を稼ぎつつシフトで歪みを補正する。
ブツ撮りカメラマンにとっては夢の様なレンズですが、やはり完全とはいきません。
アオリはレンズの周辺部分を使うことになるので極端に効かせようとすると画質に影響が出てきます。
シフトするにもケラれが発生してきます。
この辺りのデメリットを感覚でつかんでおかないと現場であたふたしてしまいます。
使える限界を考慮しながらさりげなく効かせる程度ですね。
おそらく多くの人はどこにどう効いているのか言われないと気づかないレベルかもしれません。
ジナーSのアオリがZ9で使える日が来るのか?
アオリを思う存分効かせるにはやっぱり大判カメラですね。
所有のジナーSをなんとかデジタルで使えないかと画策中です。
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