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凹みボードへの交換

105mmのレンズでもティルトができるようにする。

105mmは大判カメラではそこそこの広角レンズです。

フランジバックが短いためティルト操作ができませんでした。

そこでシュナイダー135mmに最初から付いていた凹みボードを外して105mmのレンズに付け替えようということです。

大判のレンズからボードを外すためにはこのかに目レンチが必要です。

日常生活ではまず使うことがないレンチですが、このレンチがあればマニュアルレンズを分解清掃したい時にも使えます。

レンズにカビが発生していたり曇ってしまった場合、そのままオークションに出してもジャンク品扱いになってしまいますが、綺麗にクリーニングしてあげれば高額で落札してもらえる可能性が出てきます。

このかに目レンチをAmazonで購入しておきました。

ボードを外すと絞り羽根が良く見えます。

裏側から見る事は無いので新鮮ですね。

無事に105mmのレンズに凹みボードが付きました。

古いレンズですのでかなり力技でしたが無事に付きました。

シンクロ接点用のコードがハンダ付けされていましたが、使わないのでペンチでちぎりました。

これで前枠と後枠の距離が少しだけ離すことができましたので、ティルト操作ができるようになりました。

それでもまだギリギリな状態です。

もっと快適にするにはもう少し深さのある凹みボードに付け替えたいところ。

オークションで物色中です。

シュナイダー135mmにはジナーボードを。

凹みボードを外した135mmレンズには予備に取っておいたジナーボードを付けておきます。

135mmなら凹みボードじゃなくても大丈夫だと思います。

外したついでにレンズもクリーニングしてみたらかなり見た目も綺麗になりました。

フイルム時代のレンズがデジタルの時代に使えるのかという問題。

デジタルカメラの高画素化が進み、高画素機に対応させるためにレンズの解像度も求められどんどん高額になってきています。

高画素で撮影されたデータを隅々までチェックすればどうしてもレンズの粗が見えてきてしまいますから仕方がないですね。

でもその粗が仕事に支障をきたす程の粗なのかというと、僕のようなレベルのカメラマンであればなんら問題にならない感じがします。

ゴミが付着しているとかコーティングが禿げて色味が崩れているようなものは論外ですが、良いレンズは今でも良いレンズだと思います。

逆にフジフイルムGFX用の高解像レンズを使ってみた時に「操作性を犠牲にしてまで画質を求める必要が無い」という結論に達しました。

大判カメラのレンズでも中判レンズでもオールドレンズでもその癖を理解して適材適所で選んでいく方が撮影も楽しくなりますから。

数十万円するレンズを何本も持っていても下手くそなカメラマンより個性の強いレンズを使いこなすカメラマンの方が断然かっこいい。

 

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