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憧れのTOYO-VIEW 45GⅡかと思ったら…。

大判カメラの中でもTOYO-VIEWのシリーズは値段も手頃で造りも良く操作性が抜群だったのでよく売れたシリーズです。フィールドタイプも人気がありましたが、このモノレールタイプは5kgを超えるのでスタジオカメラマンがブツ撮りで使うカメラでした。

TOYO-VIEWは45G、45GⅡ、VX125と進化していってVX125はベースチルト式にして3kgを切る軽量化を達成。
このVX125が欲しかったのですが、何故か中古が出てきません。
でもベースチルトはピント合わせが面倒なのでやはりホースマンでいいかと思います。

酒井特殊カメラ製作所は今年の1月に廃業してしまいましたね。
もうTOYO-VIEWシリーズの進化は終わりましたが、キレイな中古はまだまだ出てきそうです。

僕が最初に買ったモノレールカメラはTOYO-VIEW 45Gでした。
とてもキレイで使いやすいカメラでしたが重たすぎて使わなくなってしまいました。

その後は、ジナーFとかジナーSとかCAMBO SCのような軽量級のカメラを試してみました。
軽いカメラは現場にも持ち出せるのでクライアントからの信用を得るのに役に立ってくれたかと思います。

物置に眠っていたTOYO-VIEW 45GⅡ

「TOYO-VIEW 45GⅡ」はこのシリーズの完成型だと思います。
重たいですが、ノブが全て金属製に変更してそこにグリップ力のあるゴムを巻き付ける仕様になっています。
機会があれば使ってみたい憧れの大判カメラです。

ある日、カメラを始めた頃に一緒に勉強をしていたカメラ友達から連絡があり「機材を全部処分するから売却する前に良ければ見に来ないか」とのこと。

彼はモノクロ専門のカメラマンで昭和初期に撮影された古いガラス乾板をプリントして残す取り組みや、地元のイベントの写真部門で指導者的な立場として活躍してきました。

逆に僕は商業写真の方向へ舵を切り、クライアントワークに徹してきたわけですが、彼のように好きなものを撮っていられるカメラマンの方が幸せかなと思ったりもしていました。

ところが、もう何の未練もなくきっぱり退める決断をしたようです。

そんな話をしながら、暗室の器具類を見ていたら、棚の上に「TOYO-VIEW 45GⅡ」の元箱がありました。
下におろして中身を覗いたら、蛇腹は劣化して使えそうになかったのですが、他の状態はキレイに見えました。

「TOYO-VIEW 45GⅡ」なら是非触ってみたかったので貰って帰ることにしました。

翌日、家に帰って中身を確認してみたら、ノブは全てプラスティック製?????

昔使っていた45Gと何ら変わりがないことにおかしいなと思っていましたが、フロントスタンダードのロゴの表示を見ると「45G」。

「45GⅡ」ではありませんでした。

元箱は「45GⅡ」なのに中身は「45G」だったわけです。
これなら貰う意味が無かった。
以前重たすぎて手放したものと同じものが戻ってきてしまっただけでした。

どうしようか。

これを使うためには、蛇腹を購入しなければならない。

すこし考えることにします。

 

 

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