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大判カメラのアオリで形を補正する

被写体の形を補正するために大判カメラは必要なのか?

大判カメラはリアスタンダード(カメラのセンサー側)のチルトやスイングを使って被写体の形を補正することができます。

補正するというと聞こえはいいですが、レンズ周辺部の歪んでいる部分を使ってデフォルメするだけなので、画質も落ちますし、やり過ぎるとビヨーンと伸びた変な写真になります。

テーブルショットのブツ撮りでは、この機能を上手に利用して被写体の形を整えます。

フイルムの時代は当然のように大判カメラを使ってブツ撮りしていましたが、デジタルの時代になってからはPhotoshopで補正する方が自由度があって楽ちんなので大判カメラの出番は無くなってしまいました。

カレーのパッケージの撮影

レトルトカレーのパッケージの撮影が必要になりましたので、どの機材が最適か調べてみることにしました。

①大判カメラCAMBO SCに「TOPCON HORSEMAN SUPER ER 90mmf5.6」

②「PC Micro-Nikkor 85mm f/2.8D」

③「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」

この3パターンです。画角はだいたい90mm前後。

感度はISO200、シャッタースピードは1/125秒、絞りはf16。

CAMBO SCにTOPCON HORSEMAN SUPER ER 90mmf5.6

TOPCON HORSEMAN SUPER ER 90mmf5.6

アオリ無し

バックチルトアップ弱め

バックチルトアップ強め

PC Micro-Nikkor 85mm f/2.8D

PC Micro-Nikkor 85mm f/2.8D

アオリ無し

センサー側をシフトダウン

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

アオリ無し

「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」が最高!

大判カメラのアオリの凄さを見せつけたかったのですが、結果は「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」が色々な面で最高でした。

105mmなのでこの中では一番焦点距離が長く歪みにくさはあるとは思います。

細かい文字部分の解像感はやはり「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」が最高です。

拡大して比べてみないと分からない程度ですが、ZマウントのSラインレンズの良さはちゃんとありました。

オートフォーカスが使えますし、かなり軽いレンズなのでセッティングも早いです。

大判カメラは趣味で使います。

仕事ではやはり最新の機材を使った方がいいですね。

大判カメラはアオリの操作をしている時間を楽しめます。

フロントスタンダード(レンズ側)でアオリ操作を行うとピント面を傾けることができます。

この表現は最新のレンズでも特殊なPCレンズを購入しないといけません。

ピント面を操作しないといけない時こそ、大判カメラの出番かもしれません。

 

 

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