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カメラの面白いところ

フロントチルトとフロントライズの複合アオリ

テーブルの上に料理を並べて撮影する場合、

懸念1.手前の器から奥の器までしっかりピントを合わせたいのでf22とかf32まで絞りたくなるのですが、あまり絞りすぎると「小絞りボケ」という回折現象が発生して極端に画質を落としてしまいます。
懸念2.レンズの歪みを抑える為に中望遠レンズを使うのですが、中望遠レンズの圧縮効果にも限界がありどうしても奥の器が小さくすぼんで見えてしまう。

という2つの懸念があります。

これを解決する為に、「PC Micro-Nikkor 85mm f/2.8D」を直交式から平行式に改造して撮影してみたのですが、比べてみればなんとなくわかる程度の効き具合でした。

では大判カメラを使ってフロントチルトとフロントライズをかなり効かせたらどのくらいの効果が出るのかやってみました。

ジナーSにZ9を装着。

レンズは「シュナイダー・クロイツナッハ クセナー135mmf4.7」をf8で撮影します。

被写体は部屋に転がっていた大判用レンズです。

ピントは真ん中の「TOPCOR」の文字に合わせます。

フロントライズによる奥の窄まりは解消できている様に思います。

フロントチルトによるピント面の調節は失敗ですね。一番奥までピントがきていませんでした。

前枠の傾け方の調節が結構難しいです。

シャインプルーフの原理を使って傾き加減を調節していくのですがこの微調節には時間がかかります。

ジナーSを現場に投入するか否か?

ピント面の調節と歪みの補正が思い通りにできる様になれば撮影現場でも使えると思います。

ただ、ジナーSとZ9の組み合わせは重たいです。

この機材を支える三脚も必然的に重量級となります。

体力が衰えてきた初老の身にはちょっとキツいです。

もう少し軽量化できるシステムを構築しないと現場には持って行けません。

思い切って木製蛇腹カメラに手を出すか。

こんなことを考えている時間が一番面白いですね。

 

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