ワンオペ映像撮影に革命をおこした「Ronin-S」
「Ronin-S」を引退させます。
2018年にRonin-Sが発売してすぐに購入しましたので、6年ほどずっと使い続けています。
自重が1.84kgという重量級のジンバルですので、これにカメラとレンズを乗せると3〜4kgほど。
これを録画中安定して持ち続けるのは想像以上の筋力を必要とします。
そのため直ぐに軽量化を図ったモデルが次々に出てきたのですが、軽量化をすればするほどモーターパワーが弱くなり安定感が犠牲になってきます。
このRonin-Sの安定感に絶大な信頼を寄せていますので、軽量化されたモデルには手を出さず、Ronin-Sで仕事をこなしてきました。
ブレを軽減したなめらかなショットは映画やドラマでも使われるので初めのうちは映画カメラマンにでもなったかのような高揚感が得られて楽しませてもらっていました。
しかし、仕事で使っているうちにクライアントに求められる映像というのは、ジンバル特有のふわふわしたものよりもカメラを固定してパンニングやズーミングもしないフィックスの方が多いということに気が付きました。
企業PVでも学校紹介動画でも商品紹介動画でも「映画のように撮ってほしい」なんて言われません。
ジンバルで画面を動かすと視聴者は動きに合わせて無意識に追いかけさせられている状態になります。
訴求力は強くなりますが、そんなシーンが続くと目が疲れてしまいます。
歩いている人物を追いかけるシーンやハイパータイムラプスで建物を短時間で見せたい場合などどうしてもジンバルじゃないと撮れないシーンはあるのですが、割合としては2割程度ですね。
DJI RS 3 Mini登場
昨年コンパクトかつ軽量化され耐荷重約2kgの「DJI RS 3 Mini」が発売されました。
Ronin-Sの耐荷重約3.6kgには及びませんが、このサイズで2kgまで乗せられるのなら十分ですね。
この先も重たいジンバルを使い続けるとなると腰への負担が大きくなってくるのではないかと思いDJI RS 3 Miniに変えました。
この重量であればジンバルにカメラとレンズを装着したまま、三脚や一脚に乗せても安定性能は損なわれないと思います。
三脚や一脚と合体させることでフィックスの映像も撮れますし、ジョイスティックの操作でパンやチルトの映像もこなせます。
スライダーにも乗せられます。
撮影の幅が広がりますね。
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