Z9にジナーSを使うことに限界が見えてきた岐阜のカメラマン
万策尽き果てた感じ。
天丼の撮影でとても素晴らしい仕事をしてくれたジナーSですが、会席料理の撮影に使えるかどうかのシミュレーションをしてみました。
大判カメラで90mmや105mmのレンズは35mm換算すると24mm〜28mmくらいの広角レンズです。
でもZ9のセンサーで使うとなると周辺がガッツリ削られてそのまま中望遠の画角となります。
会席料理の撮影には中望遠が最適ですので90mmか105mmのレンズを使いたいところ。
大判カメラにとっては90mmとか105mmのレンズは広角レンズなので、フランジバック(カメラボディのレンズ取り付け部からイメージセンサー面までの距離)はかなり短くなります。
単純ですが90mmレンズなら9cm、105mmレンズなら10.5cmくらいと思っておけばいいと思います。
ただZ9をジナーSに装着する場合はZ9自体のフランジバックに加えて、マウントアダプターの距離も加味しないといけません。
そうなるとジナーSの前枠と後枠を極限まで近づけてさらにフォーカスギアを使って寄せていかないと像が結べません。
レンズには凹みボードを使っているのでここまで近づければギリギリ撮影できます。
問題はここから。
普通の写真を撮るだけならこれでいけるのですが、会席料理でジナーSを使いたいのはアオリが使いたいからです。
この状態で袋蛇腹を付けると「SINAR」の文字が入っているティルトのノブ同士が干渉してしまい動かせません。
135mmのレンズであればもう少し距離を離せるのでアオリ操作もそこそこできます。
それでも天丼一杯撮影するのにかなり高い場所から脚立に乗って撮らないとダメでした。
会席料理であればさらにその倍くらい高いところから撮らないと画角に収まらない。
大判カメラを仕事に使うための試行錯誤の結果
今までホースマン45FA→トヨビュー45G→ジナーF2→ジナーSとボディを試してきました。
ミラーレスカメラのフランジバックの短さを利用して大判カメラを安価にデジタル化する方法を模索してきました。
アオリの自由度、ボディの重さ、操作性などを考えるとジナーSがベストな選択だと思います。
しかしやはりフランジバック問題によりここで万策尽きた感じです。
リンホフは広角レンズに強いらしいですし、エボニーには広角専用のモデルもあるのですが、フィールドカメラをブツ撮りや料理撮影に使うのには躊躇してしまいます。
PCレンズで我慢
悪あがきはこのくらいにしてPCレンズに頼るのがいいかもしれません。
画質は悪くないし、お手軽ですね。
この「PC Micro-Nikkor 85mm f2.8D」。
当分これで良しとします。
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