どうしてもティルトシフトレンズが気になってしまう。

画質や性能を追い求める時代ではない。
ミラーレスカメラのフラッグシップも出揃いまして、高画質で高画素、高感度耐性も高くて、AF性能も抜群。
仕事で使う分にはこれ以上求めるものが無くなってしまいました。
コマーシャルで求められる写真は常に高解像度で美しい写真というのが一般的なのですが、料理の写真に限っては少し変わってきているように感じます。
おそらくSNSの影響もあるのかと思いますが「ただ美味しそうに撮るのでは無く、リアルかつエモい感じに」という要望です。
サンプルで見せていただいた写真は、西洋風の窓際にあるテーブルに乗せられているホットドックの写真です。
テーブルの上は適度に生活感があり、ホットドックにぬって空になったケチャップの小袋がそのまま横に置かれている写真。
写真にはノイズが残ったままで、窓からはにぶい日差しが入ってきていて、午後3時くらいのまったりした印象を受けます。
こういう写真を現代のカリカリレンズで撮るのはちょっと無理だなと思いました。
「スマホでご自分で撮ってみては?」と言いたくなりましたが仕事で依頼を受けて行っていますので逃げるわけにはいきません。
なるべくフラットに撮影しておいて現像時に追い込むことにしました。
ニコンにもいくつかピクチャーコントロールがありますが、どれを選択してもしっくりこないです。
フジフイルムのフィルムシミュレーションの方がまだハマるものがあったかもしれません。
ティルトを駆使してピント面をコントロールする。
このホットドックの写真は一見リアルではあるのですが、非現実的な世界観を醸し出してもいました。
その原因はティルト操作を絶妙に操作してあり、不思議な映像表現になっているからだと感じます。
リアルで生活感のある日常の切り取りのように見せかけて、巧みに目線を誘導して非現実の世界に引き摺り込むというテクニックですね。
これは是非ともやってみたい。
とりあえず手持ちのティルトレンズでニコンとキャノンのティルトシフトレンズを撮ってみることにしました。
50mmレンズで開放f1.4で撮影。
ピントはキャノンのレンズの「17mm」という部分。
スイングアオリで両方のレンズにピントがくるように角度を付けていきます。
アオリを使うと画像が歪んできたり、画質が悪くなるというデメリットはあります。
でもこのデメリットこそ、綺麗な写真ばかり見てきた現代人には新鮮なのではないかと思います。
Fotodiox Pro TLT ROKR
マウントアダプターで有名なFotodioxが気になる製品を販売しています。
ティルトとシフトの機構がついたマウントアダプターです。
ニコンZのボディにもFマウント変換やペンタックス645、ペンタックス67、マミヤ645などいろいろバリエーションがあるみたいですが、嬉しいのはハッセルブラッドVマウント変換があることです。
ニコンZにハッセルブラッド用のカールツァイスレンズが付けられてしかもティルトとシフトが使えます。
ハッセルブラッドは全く出番が無くなってしまったので10年以上前に全て手放していたのですが、このマウントアダプターがあればまた使えます。
アオリを使うことを考えるとFマウントのレンズより中判用のレンズの方がけられにくいのでは無いかと想像できます。
この際あえて「T*(ティースター)コーティング」じゃないノンティーレンズでいいんじゃないかと思います。
ゴーストやフレアを楽しむのもいいのではないかと。
ただコーティングが無いレンズはレンズ焼けしていることがありますのでそこは要注意です。
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